
もう悩まない!習熟度別、おすすめ台湾ガイドブック5選
旅のお供に必携のもの…と言えば、まずはガイドブックでしょう。見ているだけでワクワク、気分が盛り上がりますよね ♪ ただ、台湾を扱った“指南本”ってたくさんあるので、どれを買ったらいいか分からないという人も多いのでは?
今回は、数ある“指南本”の中から私のおすすめ5冊をピックアップし、さらに習熟度別に「初級」・「中級」・「上級」に分類してみました。
あくまで私の主観ですが、サイズ感や価格、見やすさなどの各項目ごとに点数(★)をつけて総合点も出しているので、こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
【初級】台湾らしさを満喫したいなら、まずは“定番”を攻めてみて!
『ララチッタ』
見やすさ | ★★★★★ | 4.7 |
情報量 | ★★★★ | 3.6 |
サイズ感 | ★★★★ | 4.4 |
女子向け | ★★★★ | 3.5 |
万人向け | ★★★★★ | 4.7 |
価格 | ★★★★ | 4.3 |
総合 | ★★★★ | 4.2 |
★ の数は小数点以下を四捨五入して表記しています。(以下同じ)
『ララチッタ』、私も愛用していました。定価は 1,080 円です。『ララチッタ』を一言で言い表すなら、ズバリ「王道」ですね。 情報量の項目は 3.6 と標準的ですが、小龍包や B 級グルメ、スイーツといった各ジャンルの定番のお店(鼎太豐や ICE MONSTER など)はしっかりとカバーしており、見やすさを意識したレイアウトになっています。文化や施設よりは「グルメ」寄りの情報が多いので、グルメを満喫したい方にはおすすめです。
掲載順も、見どころ(夜市、故宮、占い)→ グルメ → お土産 → エリア別 → リラクゼーション → ホテル → 地図と、興味を引くカテゴリーの並びですので、初めての方でもとっつきやすいはず。 ただ、情報量をギュッと絞ったぶん、女子の好きそうな猫カフェやレトロ雑貨、お茶などの情報が他より少ないため、「女子向け」の項目は 3.5 とやや低めの点数をつけました。
本のサイズは A5 で重さもそこまで感じないので持ち運びには便利です。また先ほど、「女子向け」の項目が少ないとは言ったものの、裏を返せば男性も楽しめる万人向けのガイドブックとも言えますので、そういう意味では台北に初めて行くよという方に自信を持っておすすめできる1冊だと思います。
『ことりっぷ』
見やすさ | ★★★★★ | 4.6 |
情報量 | ★★★ | 3.4 |
サイズ感 | ★★★★★ | 4.8 |
女子向け | ★★★★★ | 4.8 |
万人向け | ★★★★ | 3.5 |
価格 | ★★★★ | 3.8 |
総合 | ★★★★ | 4.2 |
定価は 1,296 円。Amazon で高評価だったので私も1冊購入してみました。 『ことりっぷ』の特徴は「サイズ感」と「女子向け」、この2つに尽きますね。実は、この2つに関しては、『ことりっぷ』の編集部もだいぶこだわったそう。
編集部がアンケートを取ってみると、『るるぶ』や『まっぷる』など従来のガイドブックは大きいし派手だし持ちにくい… 女性からこんな意見が多数上がったのだとか。そこで、持っていてオシャレでかわいく、「いかにも観光客」という感じを見せないガイドにしようということで生まれたのがこの『ことりっぷ』。
ちなみに、本を開いて持つと、表紙右下の「台北」という地名が手で隠れるのも編集部の工夫。 矛盾しているようですが、『ことりっぷ』はガイドっぽくないガイドというのが売りなんです。
他には、情報量が必要最低限に絞られているので、余白が多く書き込みに便利との口コミも。 私は書き込みをしていませんが、紙質がツルツルしていないので確かに書きやすいと思います。また、内容も女子向けのものが多く、茶藝館や故宮、猫カフェといったテーマを深く掘り下げて紹介しているので、女子旅のお供にはピッタリですよ。
あれ、ちょっと褒めすぎましたかね(笑)。残念なところも一応話しておきましょうか。 ページネーションについて、小籠包 → スイーツと来て、茶藝館と夜市を挟み、台湾料理 → 牛肉麺…というようにカテゴリーごとの統一感がないのが気になりました。でも、全体的にレイアウトはとても見やすいと思います。
【中級】“定番”は攻略した。お気に入りのお店も見つけた。さあ次は…?
『&TRAVEL 台湾』
見やすさ | ★★★★ | 3.8 |
情報量 | ★★★★★ | 4.8 |
サイズ感 | ★★★ | 2.7 |
女子向け | ★★★★ | 4.2 |
万人向け | ★★★★ | 3.9 |
価格 | ★★★★★ | 4.7 |
総合 | ★★★★ | 4.0 |
『&TRAVEL 台湾』の特徴は何と言っても情報量の多さ。旅行当日まで時間があるし、これからじっくり計画を練るぞ! という方におすすめですね。本書はガイドブックとしてだけでなく、ムックとしても十分楽しめる一冊。見ているだけで旅の気分が盛り上がること間違いなし…なのですが、なにせボリューミーなので初級の方には情報の取捨選択が少し難しいかもしれません。ということで、リピーター向けに【中級】に振り分けてみました。
いくつかガイドブックとしての欠点を挙げるとすれば、1つはサイズ感です。B5 サイズでずっしりと重いので持ち歩きには不便でしょう。 また、雑貨やグルメの切抜き写真が多くレイアウトが見にくいのと、ページネーションにまとまりがないのもやや残念なところ。
とはいえ、他のガイドブックには載っていないような変わりダネや最新情報が盛りだくさんなのが魅力的。 例えば、「王道&新定番 36」というコーナーでは、デコ盛りかき氷、リノベホテル、オープントップバスなどの新定番をキャッチできますし、巻末には旅の基本情報に加え、ROUND TAIWAN でも紹介している「オンラインチェックイン」や「MRT 機場線」などの最新情報もしっかり盛り込まれています。
さらに、台南や高雄の特集(14 ページ分)もあり、『ララチッタ』や『ことりっぷ』よりは詳しく紹介してくれていますので、台北だけでなく遠方にも足を伸ばしてみたいという方には“買い”な1冊だと思います。定価 972 円。
『歩く台北』
見やすさ | ★★★★★ | 5.0 |
情報量 | ★★★ | 3.4 |
サイズ感 | ★★★★ | 3.7 |
女子向け | ★★★★ | 3.7 |
万人向け | ★★★★ | 3.7 |
価格 | ★★★★ | 4.2 |
総合 | ★★★★ | 4.0 |
『歩く台北』は、実は今回、私のイチオシのガイドブックなんです。表紙右上にも書いてありますが、そう、地図が詳しいんです。
Google マップ以上じゃないかってくらい、めちゃめちゃ詳細です。ちょっと見てください。本書だけ中身を少し見せちゃいますよ。
じゃじゃーん。これ、中山周辺です。このビッシリ感、すごくないですか?さらによーく見てみると、 コンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、ハイライフ)に加えて、50 嵐やスターバックス、ワトソンズといったチェーン店までアイコンで表示されているんですよ。 もう、これさえあれば迷う気がしませんね(笑)。こういった詳細な地図がエリアごとに掲載されているので、エリア散策に便利です。
いや、エリアだけでなく夜市のページもかなり感動的でして。さあ、見てください。どや!
番号順に全ての屋台の並びを確認できちゃいます。こんなの他のガイドブックでは見たことないですよね? ただ、本書はエリアガイドに優れているものの、故宮や小籠包、B 級グルメといった定番についての情報はほとんどカットされておりマイナーなお店の紹介が多いので、 行きたい場所が明確に定まっていないであろう初級の方が持つのにはちょっと心もとないと思います。 うーん、サブとして持っていただく分にはいいんですけどね。あくまでリピーター向けとお考えください。定価 926 円。B5 サイズで大きいけど、薄くて超軽量です!
【上級】台湾大好き!さらに“ツウ”を目指すなら…
『最好的台湾』
見やすさ | ★★★★ | 4.3 |
情報量 | ★★★★★ | 4.6 |
サイズ感 | ★★★★ | 3.9 |
女子向け | ★★★★★ | 4.6 |
万人向け | ★★★★ | 3.5 |
価格 | ★★★ | 2.9 |
総合 | ★★★★ | 4.0 |
著者、青木由香さんは「台湾一人観光局」というサイトを運営したり、著書も何冊か出版したり、台湾のテレビ局で番組を持ったりと、台湾を語るうえで欠かせないカリスマ的な存在。
『最好的台湾』は他のガイドブックのように旅行ありきではなく、ただただ台湾愛を伝えたくて本にしたらガイドっぽくなっちゃいました…と、まさにそんな感じ。 美味しいお店やステキなお土産などさまざまな写真の中に青木さん本人も登場されていたり、台湾の人々の人懐っこい笑顔も垣間見えたりと、親日国「台湾」の温かさが感じられる一冊だと思います。
気になる中身ですが、完全に女子向けですね。全体的にグルメ、お茶、スイーツ、雑貨を中心とした内容で、定番なものからマイナーなものまで幅広く紹介されています。 特にグルメに関しては、おもてなしに使えそうな高級料理から庶民的な B 級グルメまで、価格の落差が激しいんですが(笑)、ああ、でも青木さんのおすすめだからきっと全部美味しいんだろうなあと、自然と信用できちゃうんですよね。また、ところどころディープな台湾も感じられ、ムックとしても読むだけでも旅の気分を味わえる一冊です。
Amazon の口コミを見ていると字の小ささが指摘されていましたが、私個人的には許せる範囲かなと思います。レイアウトもすっきりしている方ですし。 老眼の方には、もしかするとちょっとキツイかもですけどね。それより、お店の基本情報に最寄り駅の記載がなく住所だけなのが不便です。あと、夜市の情報は見開き1ページのみ、故宮、九份、十分に至っては全く扱われていませんが、そのへんは上級の方には不要ということでしょう(笑)。定価 1,620 円。B5 サイズ。
【まとめ】
おすすめガイドブック5選、いかがでしたか?
どのガイドブックにもそれぞれコンセプトというものがちゃんとあるんですけど、自分が旅に求めるものとマッチしていなければ、「ああ、この本買って失敗した」と後悔するし、満足できる旅になるはずもないんです。
今回、私のおすすめを紹介しましたが、それがみなさんにとって正解かどうかは分かりません。百聞は一見に如かず。ぜひ書店で、これだ!と思うものを探してみてくださいね。